コトコハ ―thinking

言+常葉=コトコハ。思うこと、できたこと、読んだ本を大切に。

9月の読書まとめ

9月の読書まとめです。

今月もたくさん読めました。

一番については悩みどころ。

全く意識していませんでしたが、船旅率が高いです。久しぶりに海を見たい潜在意識の表れか。

 

9月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:5162
ナイス数:72

蒼天の王土 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼天の王土感想
★★★★。『天涯の楽土』続編。さらに続く模様。最初から文庫で出ても良かったのでは、と思いつつ今後も追います。今回は本州上陸。主に美野(岐阜)~東日本多め。隼人の「貝輪が抜けなくなるくらい」の成長、鷹士の幼い頃からのトラウマの克服がテーマ。鷹士の保護下から、すっかり隼人は独立している。でもこれで、二人はどんどん対等な友人同士としてやっていけそうだと思う。古代日本の土煙くさい生活感を、お腹いっぱいに味わえました。
読了日:09月02日 著者:篠原 悠希


書店ガール (PHP文芸文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書店ガール (PHP文芸文庫)感想
★★★★。どちらかというと私は理子寄りかと思う。本好き同士は、下手すれば本に興味がない人よりも敵対することもある。特に書店や図書館など、展示にこだわりを持つ部分に関しては、諍いの種になりやすい。前半は生理的につらかった。亜紀の嫌なところと理子の嫌なところが、交互に晒される。初出から13年、さすがにこの頃よりかは男尊女卑の風潮は抑えられているだろうけど、上層部の邪魔立てがとことん陰湿ですね。後半の、閉店回避に向けたギアチェンジから面白くなってきた。加速に乗って続きも追います。
読了日:09月02日 著者:碧野 圭


文学の贈物―東中欧文学アンソロジー 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文学の贈物―東中欧文学アンソロジー感想
★★★★。素敵なセレクト書店さんから購入。東中欧文学にはじめまして、な私でも楽しめ、文学を通してエア海外旅行ができました。民話から詩、小説、エッセイなど分野は多岐にわたる。ポーランドチェコの分量が多め。ポーランドの文学の、破壊されつくした中でうっすらと見える希望が美しい。
読了日:09月04日 著者: 


玻璃の花籠 (レジーナブックス) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玻璃の花籠 (レジーナブックス)感想
★★★☆。あまり意識せず選んだけど、TLだったのか。海中世界である必要性がなかったり、後半の離別があっさり解決されてしまった点が気にかかる。二人が徐々に惹かれ合っていく流れはよい。
読了日:09月05日 著者:広瀬 もりの


決壊石奇譚 百年の記憶 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決壊石奇譚 百年の記憶感想
★★★☆。
読了日:09月07日 著者:三木 笙子


書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)感想
★★★☆。前巻のドロドロ感はなくなり、亜紀の文芸書担当への渾身の取り組みに背中を押したくなった。亜紀の友人(先輩ママ)の言う「こちら側に来てくれて良かった」という言葉に少しもやる。理子サイドは、ショッピングモールの他のお店との店長会議の様子がいい感じ。確かに昔ながらの商店街みたい。面白いけど、やっぱり書店員の奮闘記としてこの物語を深堀りしたいので、彼女らのプライベートの話題に水をさされるのが悩みどころ。
読了日:09月10日 著者:碧野 圭


虚飾の王妃 エンマ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虚飾の王妃 エンマ感想
★★★★。舌足らずながら、美しい人形として優秀なエンマ。虚無ではなくて、虚飾。空っぽではないが幼い。一般文芸に移行したのか、それなりにダイレクトな描写もあった。アゼルスタンとの未来がもしあれば、イングランドの歴史も変わっていたのだろうか。『幸福の王子エドマンド』を併読すると、彼女の幸福感が足りないばかりに思い込みが強かったのでは、と思わされる。
読了日:09月11日 著者:榛名 しおり


月桃夜 (新潮文庫nex) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月桃夜 (新潮文庫nex)感想
★★★★☆。面白かった。夏も終わるけど、久しぶりに沖縄方面(奄美ですが)の文化にも触れたくて読んでみた。想定していたドロドロ感はなく、兄妹の禁断愛に溺れるでもなく。被差別民として生きることを抗いながら受け入れ、大人になる。最後の最後でも二人の選択は決して過ちには思えない。茉莉花パートとリンクしていないことも良い。いつかどこかでサネンにまた会えることを願いたい。
読了日:09月13日 著者:遠田 潤子


新星座巡礼 (中公文庫BIBLIO) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新星座巡礼 (中公文庫BIBLIO)感想
読み物。かなり前にお気に入りの個人書店さんでお迎えした本。野尻さんの宝石のような美しい文章が好き。流れるように一年間の空を追う。ところどころのコラムに、やはり戦前に書かれたものであると実感する。季節の変わり目に定期的に手に取りたい。
読了日:09月15日 著者:野尻 抱影


鳳は北天に舞う 金椛国春秋 (角川文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳳は北天に舞う 金椛国春秋 (角川文庫)感想
★★★★。なかなか進まない明々との祝言。でも遊圭の進路が少しずつ明確になってきた。個人的には医学の道を究めてくれたらと思うけれど。小月の正体はまさかのあの人、意外に近くにいたんですね。今度の従軍ではどうなるか。
読了日:09月15日 著者:篠原 悠希


いつかのきみへ (文春文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつかのきみへ (文春文庫)感想
★★★。東京・深川の数々の橋をめぐる短編集。老若男女問わず、幅広い年代の主人公。橋を渡る、河川敷を歩く、川の向こう側を眺める。考え事と切り離せない行動だと実感する。川を挟んで、都市部と少し距離があるからこそ思うことも増えてくる。
読了日:09月17日 著者:橋本 紡


幸福の王子 エドマンド 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸福の王子 エドマンド感想
★★★☆。時列的には『虚飾の王妃エンマ』を先に読んでおいて良かったかな。視点が異なるだけで世界が違ってくる。エドマンドの交友関係の明るさが、エンマの狭小な暗さと対称的。そしてアゼルスタンと出会ってからのエンマが、いかに思い込みが激しく燃えていたのか。そして見事に悪女として振る舞えていたかがよくわかる。エドマンドとエディスの意外な関係に驚いた。ある意味エドマンドの純愛ではあるけど。
読了日:09月19日 著者:榛名 しおり


剣は湖都に燃ゆ―壬申の乱秘話 (文春文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣は湖都に燃ゆ―壬申の乱秘話 (文春文庫)感想
★★★★。壬申の乱前後、間者として動いた名も無き男女たちの短編集。晴れやかに結ばれる展開は少ないけど、とてもピュアなものを感じる。
読了日:09月22日 著者:黒岩 重吾


風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室 (集英社オレンジ文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室 (集英社オレンジ文庫)感想
★★★★。『これは経費で落ちません!』の前身であることに長い間気づかず。入浴剤開発をテーマにした小説も読んだことがなかったので手にとった。美男美女の変人同士が、温泉や入浴剤を通して惹かれ合う展開はシュールなような、純粋なような。主人公でお風呂大好きなゆいみちゃんの素直さも良し。浴槽が並ぶ研究室を見てみたい。
読了日:09月23日 著者:青木 祐子


海賊と花嫁 愛は星空を駆ける (講談社X文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海賊と花嫁 愛は星空を駆ける (講談社X文庫)感想
★★★★。完結したのは知っていながら、8年も忘れていた。きらきらふわふわの空飛ぶ絨毯がよく似合う。海難事故から異世界に沈んだ時間は短かったけれど、一ヶ月間探し当てたセリムの根性の強さが良い。色々とごちそうさまでした。
読了日:09月25日 著者:桜木 はな


青嵐の譜 上 (集英社文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青嵐の譜 上 (集英社文庫)感想
★★★★。面白かった。なかなか見かけない、元寇に見舞われる壱岐を舞台にした物語。高麗から漂着した麗花、宋に渡り絵師を志す二郎、宋人の遊女を母に持つ宗三郎。きょうだいのように交流を深める少年少女たちが、元寇によって引き離される。主家や家族、友人たちも次々に目の前で殺されてゆく。故郷が捨鉢とされることの辛みを振り切り、それぞれの道を行く3人の今後が気になる。
読了日:09月28日 著者:天野 純希


青嵐の譜 下 (集英社文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青嵐の譜 下 (集英社文庫)感想
★★★★。二郎、宗三郎に比べると、麗花はちょっと恵まれているようにも思えるが、本来の人間の理想の姿として描かれているのかも。自分の足で立って芸の道を歩み、義父母に恩を尽くす。出自に関係なく、人を慈しむ。退場していく人々や、二郎、宗三郎の人生とは少し対照的。二郎、宗三郎は敵対することになるが、再会の緊張感がとても良かった。宋・高麗・日本と国際色豊かな作品だったので、表紙はもっとそれらしくしても良かったのではと思いつつ。戦う意味と、音楽の力強さを感じた物語でした。
読了日:09月29日 著者:天野 純希

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