コトコハ ―thinking

言+常葉=コトコハ。思うこと、できたこと、読んだ本を大切に。

8月の読書まとめ

一日で読めてしまう本が多かったからか、わりと盛沢山な一ヶ月になりました。

 お仕事小説が多めですね。学生時代までは実は現代ものは苦手だったけれど、大人になってからはお仕事小説が好きになってきました。いろんなお仕事の実態を、ストーリーとともに楽しめるのが良い。

 

書影が潰れて、サムネイルが不細工になることが多いので、今月から大きめにしてみました。

 

 

8月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5142
ナイス数:79

カレワラの夢 

 

カレワラの夢感想
★★★★。
読了日:08月01日 著者:並木 陽
君と漕ぐ2 :ながとろ高校カヌー部と強敵たち (新潮文庫nex) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 君と漕ぐ2 :ながとろ高校カヌー部と強敵たち (新潮文庫nex)感想
★★★★。爽やかなスポーツものと見せかけて相変わらずどろどろ。海美ちゃんの屈託のなさが癒しのような、悪意のない凶器のような。蘭子さんの進化のきっかけであるデンマーク留学に、努力は才能を捕まえてからのアクセルであるということを実感する。まさかの新ペアも生まれそうで、続きも楽しみ。
読了日:08月03日 著者:武田 綾乃
小説 清少納言「諾子(なぎこ)の恋」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小説 清少納言「諾子(なぎこ)の恋」感想
★★★。明確に恋と言えるのは実方なのか、行成なのか。歌詠みの血を引きながら、和歌には苦手意識のあった諾子。彼女にはやはり、故事をなぞるやり方が合っていると思う。
読了日:08月04日 著者:三枝 和子
紺碧のリアーナ フロレンティアの花嫁 (紺碧のリアーナシリーズ) (コバルト文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紺碧のリアーナ フロレンティアの花嫁 (紺碧のリアーナシリーズ) (コバルト文庫)感想
★★★☆。リアーナがまだまだ幼い印象。レオ=ダヴィンチなのかな。中盤まではスピード感が楽しかったけど、台詞が多いからか、途中から少し疲れました。
読了日:08月06日 著者:久賀 理世
乗りかかった船 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗りかかった船感想
★★★★。面白かった。造船会社の人事と、動かされる社員たちの連作短篇集。「人事は何を考えている」とはどこの職場でもぼやきたくなることだけど、改めて考えると深い。人生を左右するきっかけにもなりうる。失敗のペナルティでもある。会社を全体から俯瞰し、今そのときにふさわしい人間を配置する。センスが求められる聖域。彼らに動かされ、いずれかの形で会社に必要とされていると思えば、手応えもついてくるものだろうか。造船会社の仕組み、仕事の着手を船出に例える描写も美しかった。
読了日:08月07日 著者:瀧羽 麻子
ヤマユリワラシ ―遠野供養絵異聞― (ハヤカワ文庫JA) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマユリワラシ ―遠野供養絵異聞― (ハヤカワ文庫JA)感想
★★★★★。面白かった。死者に思いを馳せたくなるお盆を前に読んで良かった。恋人でも親子でもないが、家族になった青年と少女。絵を描くことでしか満たされない、寂しい二人が見つけた道。死者の幸せな姿を想像して描くことは、遺族にとっても、二人にとっても自己満足かもしれない。それが思わぬ士気高揚に繋がってしまう。冒頭はそう結びつくのか。桂香がたまらなく愛おしくなる。
読了日:08月08日 著者:澤見彰
倒れるときは前のめり ふたたび 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒れるときは前のめり ふたたび感想
エッセイ。ちょっとよそ行き加減が薄れてきたかな。説得力のある善意の塊。本は面白いよ。感想の強制はしないけど、図書館や古本屋からでも手にとって。できれば本屋さんで購入してね。というメッセージが終始伝わる。「サマーフェスタ」には唸ってしまった。地方の女子のUターン就職の現実。もっと早い段階で二人で話し合えていたら、また違ったかもしれないけど、男女の感覚の差ってそんなものなのかな。地方自治体の課題にしてほしいところです。
読了日:08月10日 著者:有川 ひろ
いつまでも白い羽根 (光文社文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつまでも白い羽根 (光文社文庫)感想
★★★★。看護学生の等身大の三年間がよくわかる。人体と患者の心を相手にする実習の過酷さ。恋愛や友情に一喜一憂する、年頃の女の子としての複雑さ。さらに病院側の都合への折り合いのつけ方。学生時代はなんとか耐えられたとしても、現場での心のコントロールも要求される。それを「大変だね」と簡単に口にすることも失礼になる。それでも頑張る看護学生にエールを送りたい。瑠美の口調が少し古めかしいけど、こざっぱりとした、言いたいことをはっきりという性格が良い。拓海の接近にはもやり。あれは勘違いしてしまいそうになる。
読了日:08月11日 著者:藤岡 陽子
ナースコール!: こちら蓮田市リハビリテーション病院 (ポプラ文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナースコール!: こちら蓮田市リハビリテーション病院 (ポプラ文庫)感想
★★★★。最近までリハビリテーション看護というものすら知らなかったので、取っ掛かりとして手に取った。チーム医療の雰囲気がよく掴める。「治す」の定義について考えさせられる。全快はしないに等しい。健常者だった過去と、障碍者としてのこれからの中間地点の今が、リハビリの時間。過去と未来を受け入れて、今できることをする。人によってメンタルの具合も方向性も違うけれども、彼らに向き合うことが看護師や理学療法士、医師の仕事なんだと思った。
読了日:08月12日 著者:川上 途行
紺碧のリアーナ 恋の仮面舞踏会 (紺碧のリアーナシリーズ) (コバルト文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紺碧のリアーナ 恋の仮面舞踏会 (紺碧のリアーナシリーズ) (コバルト文庫)感想
★★★。
読了日:08月13日 著者:久賀 理世
本バスめぐりん。 (創元推理文庫) 

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本バスめぐりん。 (創元推理文庫)感想
★★★。ありそうでなかった、移動図書館もの。新人運転手と若手司書が、ステーションとなる地域の住民と交流しつつ、小さなミステリーを解決していく。少し利用者に介入しすぎているように見えた。展開も薄味め。地域の人々とのほっこり暖かさを感じたい方にはおすすめ。
読了日:08月17日 著者:大崎 梢
紺碧のリアーナ 聖なる鐘は運命を告げる (紺碧のリアーナシリーズ) (コバルト文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紺碧のリアーナ 聖なる鐘は運命を告げる (紺碧のリアーナシリーズ) (コバルト文庫)感想
★★★。
読了日:08月18日 著者:久賀 理世
サマータイムマシン・ブルース (竹書房文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

サマータイムマシン・ブルース (竹書房文庫)感想
★★★。『四畳半タイムマシンブルース』の元ネタ。よく利用する図書館にたまたま所蔵があり、手に取った。それが奇しくも作中の丸15年後の8月20日。2005年か…!!という感慨の方が大きかった。展開はとてつもなくしょーもない。壊れたクーラーのリモコンをいかに元通りにするか、ということにとてつもなくしょーもないプチタイムスリップが展開される。この循環自体は癖になる。
読了日:08月20日 著者:上田 誠,進藤 良彦
四畳半タイムマシンブルース 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四畳半タイムマシンブルース感想
★★★★。『サマータイムマシン・ブルース』を先に読んでおいてよかった。細かいところまで元ネタが踏襲され、四畳半ワールドをさらに深堀りさせている。元ネタのとてつもないしょーもなさが、さらにしょーもなく料理されていて楽しかった。京都でクーラーが壊れるなんて想像もしたくないホラー。表紙の明石さんがとてもかわいいです。
読了日:08月20日 著者:森見 登美彦
赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)感想
★★★★★。実は子どもの頃から全く手をつけていなかった。大人になってしまったので、アンのおしゃべりが非常にうるさく感じられたが、子どもの頃に読んでいたら、きっと11歳のアンと仲良くなれただろう。もしかしたらアンは今でいう多動やADHDなどの発達障害だったのかもしれない。そんなアンが少しずつ少しずつ、失敗を重ねながら成長し、分別を得ていく。グリーン・ケイブルスを愛し、アヴォンリーを愛し、友達を愛する彼女がいとおしい。続きが読みたいけど、NHKでドラマが始まるので、また人気になるかな。
読了日:08月25日 著者:ルーシー・モード・モンゴメリ
明治・妖モダン (朝日文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治・妖モダン (朝日文庫)感想
★★。軽快なコメディというよりは、あとから背筋がすうっとするお話。もっとにぎやかに妖怪が悪さをする話だと思っていたので、ちょっと違和感。
読了日:08月27日 著者:畠中 恵
これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1 (集英社オレンジ文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1 (集英社オレンジ文庫)感想
★★★。ドラマは未視聴。真夕ちゃんを主人公にして、バリバリ経理ができる森若さんが解決していくミステリーな展開を想像していたので、少し違った。森若さんのオンオフ分ける、毒舌を水面下で隠す性格は好感をもてる。できないことをできないと言える人は素敵。森若さん以外の女性陣の毒々しさのアクが強い。
読了日:08月28日 著者:青木 祐子
宝石商リチャード氏の謎鑑定 (集英社オレンジ文庫) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宝石商リチャード氏の謎鑑定 (集英社オレンジ文庫)感想
★★★☆。サファイア、ルビー、アメシスト、ダイヤモンドをめぐる物語。宝石は人間が名付けたもの。薬効があるわけでもないが、節目のお守りとして手に入れたくなるもの。美しい、綺麗、という感覚を、不用意に連発することへの警鐘もおぼえつつ。両性愛の気配がなければ、もう少し楽しめた。
読了日:08月31日 著者:辻村七子

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