コトコハ ―thinking

言+常葉=コトコハ。思うこと、できたこと、読んだ本を大切に。

7月の読書まとめ

珍しく小説以外の本が多めになりました。

そんな7月は、読書メーターの記録初日(確実に読書記録の日付が残っているという意味で)から丸20年になります。

1648冊。

じわじわと、小説からノンフィクションを読むことも増えてきました。

10年後にはどうなっているのか楽しみにしつつ、読むことはやめずにいきたいと思っています。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3792
ナイス数:51

校閲ガール (角川文庫)校閲ガール (角川文庫)感想
★★★。悦子がすでに校閲の世界になじんだところから始まっているので、思っていたものと違った。悦子の口の悪いキャラクターも相性が合わず。悦子が一つ一つ、何も知らないところから校閲を学んでいく展開か、いっそ藤岩さんが主人公という形で読みたかった。
読了日:07月03日 著者:宮木 あや子
だめなら逃げてみる: 自分を休める225の言葉だめなら逃げてみる: 自分を休める225の言葉感想
自己啓発。合わないこと、嫌なことは声を上げて否定せずに距離を置く。招きたいことを思う。自分がハッピーになる人生を。
読了日:07月05日 著者:小池 一夫
皇子たちの南北朝―後醍醐天皇の分身 (中公新書)皇子たちの南北朝―後醍醐天皇の分身 (中公新書)感想
読み物。もう少し南北朝時代の骨格を学んでから読んだ方が良かった。御醍醐が四道将軍を意識し、皇子たちを配置する構図が面白い。
読了日:07月09日 著者:森 茂暁
流離の花嫁 (講談社X文庫)流離の花嫁 (講談社X文庫)感想
★★★☆。故国を滅ぼしたい理由を探しつつ、徐々に惹かれ合う展開が良かった。ラストにかけては薄味ぎみ。
読了日:07月10日 著者:貴嶋 啓
太陽と乙女太陽と乙女感想
エッセイ。人生にぐるぐるしながらも、愉快な自分だけの世界観を楽しんで筆をとる森見さんに、謎の勇気をもらえました。どうしてここでつまずくんだろう、というところで腰を折ることはたまらない。ぐるぐるしたっていい。好きな場所で好きにぷらぷら生きること。
読了日:07月12日 著者:森見 登美彦
蔦屋蔦屋感想
★★★★。面白かった。吉原で生まれ育ち、出版社兼本屋としてやり手の蔦屋重三郎。さえない初老の主人と契約を結ぶところから始まる物語。この関係性が、ラストで急激に鮮やかになる。物書き、絵描き、装丁、この時代の「文化」を愛する表現者たちの心意気と団結感がとてもよい。お上からの統制を振り切り、昇華されていく。
読了日:07月13日 著者:谷津矢車
妖怪センセの京怪図巻 祇園祭にあわいは騒ぎ (富士見L文庫)妖怪センセの京怪図巻 祇園祭にあわいは騒ぎ (富士見L文庫)感想
★★★★。妖怪絵師の青年、親戚の女子高校生。「見える」彼らが妖怪「面食い」を拾ってしまったことから、憑かれた人々の事件を解決していくことになる。多聞の、絵筆を用いた解決策は水戸黄門感があり、安定している。タイトルに合わせ、7/1から始めても良かったのでは(そして山鉾一つ一つと絡めても良かったのでは)と思いつつ、楽しく読んだ。
読了日:07月15日 著者:朝戸 麻央
雨の降る日を知っている雨の降る日を知っている感想
★★★★。インドの叙事詩マハーバーラタ」の同人誌。元ネタには明るくないが、神々と王妃の間に生まれた五兄弟たちと、対峙する青年の二極的な世界が面白かった。先を見る力は、頼もしくもあり、愛情への不安感もあり、ある意味では無責任でもある。タイトルの意味に深みが増す。
読了日:07月21日 著者:沙世子
訪問看護師さゆりの探偵ノート訪問看護師さゆりの探偵ノート感想
★★★☆。中盤までは、訪問看護のリアルに学ぶところが多かった。限られた滞在時間の中で、利用者の個性に合わせた看護を行う。ヘルパーさんとも連携する。話を聞いてほしい人の話は、しっかりと傾聴する。利用者の態度が悪くても受け流す。その辺りの描写がしっかりとしていただけに、後半の殺人ミステリーな展開が非現実的で受け付けられなかった。生々しい部分も強かったし。淡々と、看取りまでの訪問看護をテーマにしてほしかった。
読了日:07月24日 著者:石黒 順子
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)感想
読み物。ちょっと前に話題になっていたことを思い出して手に取った。この研究者特有の、無邪気で必死な変人ぶりが好きだ。「まっとう」にルートを外れる方法はいくらでもあるが、昆虫学者になる夢を無収入になろうともあきらめず、アフリカと日本とフランスを行き来する。バッタにはスルーされまくり、サソリには刺されるはで、明確な実りは感じられなかったが、現地の人々とのご縁は筆者の大きな支えになったのではないか。バッタの群生相と孤独相の生態の変化は、人間にも連なるところがあるのかもしれない。
読了日:07月24日 著者:前野 ウルド 浩太郎
ぐるぐる♡博物館ぐるぐる♡博物館感想
読み物。博物館・美術館探訪は好きだけど、このご時世でなかなか出かけられない。そんな不満をざくざくと癒してくれた。しをんさんならではの、好奇心旺盛な質問・学術的根拠を度外視した想像、真面目に答えてくれる学芸員さんの研究への愛情。取り上げられた博物館はどこも未踏だったけれど、以前から気になっていたところもちらほら。『紙つなげ!』も近々読もうと思います。
読了日:07月25日 著者:三浦 しをん
紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている感想
読み物。『ぐるぐる♡博物館』から手に取りました。本が好きなのに、紙についてはほとんど考えたことがなかった。それが石巻の工場のマシンに集約されていたとは。確かに全世界が非常時の今も、紙の存在を意識してしまう。地域に慕われ、日本に必要とされたマシンを動かすため、突き進んだ従業員の方々の熱意と悲しみに胸を打たれる。人が亡くなる瞬間、悪鬼に変わる瞬間も目を反らしてはいけない。
読了日:07月28日 著者:佐々 涼子

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