コトコハ ―thinking

言+常葉=コトコハ。思うこと、できたこと、読んだ本を大切に。

6月の読書まとめ

現代もののシリーズ消化がメインになりました。

まよパン、重たかったけれど、そのぶん夜明けは明るくて。

コツコツ追いかけて良かったです。

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4522
ナイス数:76

真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)感想
★★★★。望実母、ではなくいとこの沙耶が登場。正しさの塊の家庭で育っても、歪みは必ず出る。18歳の向こう見ずな逃避行に手を貸す人々は、確かに無責任かもしれない。それでも、歪みの呪いは第三者でしか解けない。
読了日:06月03日 著者:大沼紀子
木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館ライブラリー)木に学べ―法隆寺・薬師寺の美 (小学館ライブラリー)感想
読み物。法隆寺の大修理、薬師寺西塔の再建に携わった宮大工さんのエッセイ。学説に黙って従うより、木の個性をどう活かすか、どう創建当時の姿に整えるかを常に考える姿勢に心を打たれる。国まで相手にケンカできるほど、西岡さんは意志が強かったんですね。時代を経るごとに、簡略化と経費削減で「保たない」建造物が増えていく。いかに飛鳥奈良時代の設計が「保たせる」ことに優れているか、丁寧であるか。また机上の学説ではなくて、自分で触って感覚を持つことがいかに大切であるか。基礎を固めることの重要さを学んだ。
読了日:06月06日 著者:西岡 常一
ランジャールの宝冠 密約の宰相と三人目の婚約者 (講談社X文庫)ランジャールの宝冠 密約の宰相と三人目の婚約者 (講談社X文庫)感想
★★☆。
読了日:06月06日 著者:貴嶋 啓
思い出のとき修理します (集英社文庫)思い出のとき修理します (集英社文庫)感想
★★★★。タイムスリップものかと思っていたので、冒頭は少し退屈だった。一巻だけでいいかなと読み進めるうちに、最終章でボロ泣きしてしまった。血縁のあるなしに関わらず、修理された思い出の美しさ、温かさがたまらなかった。二人の進捗はちょっとペースが早い気がしますが、続きを追います。
読了日:06月08日 著者:谷 瑞恵
思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車 (集英社文庫)思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車 (集英社文庫)感想
★★★☆。
読了日:06月09日 著者:谷 瑞恵
六道の使者―閻魔王宮第三冥官・小野篁六道の使者―閻魔王宮第三冥官・小野篁感想
★★★。
読了日:06月11日 著者:鈴木 麻純
真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫)感想
★★★★。ポプラ文庫では珍しい(と思う)分厚さ。朝を前に、望実にまつわる諸々の秘密が詰め込まれている。美和子を通して、みんな望実に集約される。同時に、名家や裕福な家庭の歪みを受け、こぼれ落ちてしまった人たちが「ブランジェリークレバヤシ」に集まりやすいことがわかる。人間一人の出生はそれほどまでに重い。望実母には当初からいい印象がなかったけど、それも自分自身のその先がわかっていたからなのか。コンテナでの再会で、やっと普通の親子になれたように思えた。
読了日:06月17日 著者:大沼 紀子
真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)感想
★★★★☆。5年後のそれぞれ。新たに尾をひく問題はあるけど、店を去っても、パートナーがいることで朝が来る。結構みんな重たいものを抱えていたけど、過ぎてみれば何事もなかったかのようにご縁が続いている。これは美和子さんのなせる技なのか。こだまの変貌と(あんなに可愛かったのに!)、望実の急展開にびっくり。確かに、自分の中で納得できたところに、かわいそうな孤児扱いをされると歪みができてしまう。でもお腹を満たすことで持ち直せて良かった。
読了日:06月18日 著者:大沼 紀子
アイスクリン強し (講談社文庫)アイスクリン強し (講談社文庫)感想
★★★★。かなり久々な畠中さん。明治×西洋菓子の、明るく痛快なミステリー。前半のパーティー騒動の起死回生の展開が面白かった。はからずも後半がコレラ関連のお話。この時代は、警察官も最前線に立たされているんですね。西洋菓子販売も上がったりで気の毒。沙羅さんの夢を応援したい。
読了日:06月21日 著者:畠中 恵
思い出のとき修理します 3 空からの時報 (集英社文庫)思い出のとき修理します 3 空からの時報 (集英社文庫)感想
★★★★。郁実にひたすらモヤモヤイライラさせられた一冊でした。同じように挫折した境遇は似ているけど、「家族ぐるみ」を鎧にしたい弱さや、隠さない嫉妬や思い込みの強さが、明里とは違う。好きな人との価値観の違いをどこまで許すか、許せるかが問われた気がする。
読了日:06月23日 著者:谷 瑞恵
思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)思い出のとき修理します 4 永久時計を胸に (集英社文庫)感想
★★★★。「結婚」「生涯のパートナー」がテーマの最終巻。ペアウォッチもドレスウォッチも、時を共有するという意味合いがとても素敵。好きだからこそ、傷ついたり離れるのが怖くて自己開示をためらう人たち。確かに離れるなら離れるである意味すっきりするけど、後味は悪いから複雑になる。それでも、明里が本音をつきつける形で秀司の夢を後押しする展開が良かった。
読了日:06月24日 著者:谷 瑞恵
ノーサンブリア物語 上ノーサンブリア物語 上感想
再読。
読了日:06月24日 著者:並木 陽
ノーサンブリア物語 下ノーサンブリア物語 下感想
再読。
読了日:06月24日 著者:並木 陽
平城京に暮らす―天平びとの泣き笑い (歴史文化ライブラリー)平城京に暮らす―天平びとの泣き笑い (歴史文化ライブラリー)感想
読み物。木簡という奈良時代の「メモ」からわかる、下級役人や庶民の暮らし。終始柔らかな文章で書かれていたので読みやすかった。写経生の仕事ぶりが、まさに現代のデータ入力業務。出勤日数重視と出来高性、福利厚生も悪くないからか、たくみにズル休みをする姿が微笑ましい。「給食がまずい」などの率直なクレーム、「生鰯あげるからよしなに」なお願い、現代以上にへりくだるクッション言葉も見ていて面白い。こんなやりとりが、数日かけてゆっくり交わされていたんですね。
読了日:06月26日 著者:馬場 基
文学少年と書を喰う少女 (ポプラ文庫ピュアフル)文学少年と書を喰う少女 (ポプラ文庫ピュアフル)感想
★★★★。明代の中国。文筆家を目指す少年は、書物を食べる精霊の少女をめぐる混乱に巻き込まれる。王道な中国史ファンタジー。玉策の、「面白い物語は美味しい、面白くない物語は美味しくない」という味覚に共感。終着点はせつないけど、読書が好きな人間にとっては楽しい物語だった。
読了日:06月30日 著者:渡辺 仙州

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