コトコハ ―thinking

言+常葉=コトコハ。思うこと、できたこと、読んだ本を大切に。

3月の読書まとめ

はからずも、瀧羽麻子さん強化月間となりました。

左京区」シリーズは10年くらい読みたい本リストの中に埋もれていたのですが、手に取ってみてとてもよかったです。

瀧羽さんのシンプルな、でも掴むところは掴む文体、テーマが好きになりました。

モンテ・クリスト伯』は挑戦してみたものの、人間関係の複雑さに途中で挫折しかけました…。『三銃士』もそうだったけど、デゥマの芝居がかった感じがちょっと苦手かもしれません。

『国銅』も読みたかった本のひとつ。

帚木さんは『日御子』から、やらねばならないことしっかりとやりきる人間の書き方が心地よくて期待していました。ひとつかみの土、銅が形となるまでに、どんなに細やかな労苦があったことか。結果よりも、どう生きたか、も常に問われていました。

真夜中のパン屋さん」シリーズも長年気になっていたもの。

思っていたよりもじわじわ重いので、少しずつ休憩しながら読んでいきます。

 

3月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5221
ナイス数:72

れんげ野原のまんなかで (創元推理文庫)れんげ野原のまんなかで (創元推理文庫)感想
★★★。土地を提供してくれた、名主さん的地主に構われなくてはやっていけない、小さな図書館。少しずつ、小さな事件を通して、住民に開かれてゆく。恋愛要素が少し合わなかった。
読了日:03月02日 著者:森谷 明子
モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))感想
★★★☆。
読了日:03月05日 著者:アレクサンドル・デュマ
モンテ・クリスト伯 (中) (岩波少年文庫 (504))モンテ・クリスト伯 (中) (岩波少年文庫 (504))感想
★★★☆。
読了日:03月05日 著者:アレクサンドル・デュマ
モンテ・クリスト伯 (下) (岩波少年文庫 (505))モンテ・クリスト伯 (下) (岩波少年文庫 (505))感想
★★★。人名も関係性もこんがらがって、よくわからなくなったまま終わってしまった。読解力が追い付かなかったのが残念。
読了日:03月07日 著者:アレクサンドル・デュマ
左京区七夕通東入ル (小学館文庫)左京区七夕通東入ル (小学館文庫)感想
★★★★。好奇心旺盛は、裏を返せば移り気。何かが一番でない。理系バカは、研究対象が一番。だけど本当に気になるものは、タイムラグがあっても目に入る。こんな二人だから、また二人を見守る仲間たちがいるから、バリアを突破できたのかもしれない。森見さんほど偏屈さは強くない、だけど女々しすぎない、心地よい空気感が好きになった。
読了日:03月09日 著者:瀧羽 麻子
左京区恋月橋渡ル左京区恋月橋渡ル感想
★★★★。前巻のラストでちょこっとイメチェンした山根くんメイン。山根くんなりに不器用の塊、だけど頑張った!ここまで熱心に追いかけた上なら満足いく結果。またその結果も、当初と違えど良いご縁。平和な燃焼エネルギー開発、頑張れ。それは手放してはいけないと私も同意。花ちゃんたちはあれほど不穏だったのに、順調に進んでいて良かった。
読了日:03月10日 著者:瀧羽 麻子
左京区桃栗坂上ル左京区桃栗坂上ル感想
★★★★☆。なんとなく、安藤くんと恋愛が今まで結びつかなかったので、一途なお相手にびっくりしました。まさに桃栗坂。少しずつ少しずつ、気持ちに気づいたり気づかなかったりの長丁場。璃子ちゃんの地道さと根強さにきゅんきゅんしました。他の理系男子のその後も判明。ほのぼのして読める三部作でしたが、そういや全員京大生なんだよね…とはたと真顔になります。
読了日:03月13日 著者:瀧羽 麻子
蜩ノ記蜩ノ記感想
★★★★。なぜ秋谷は切腹を申し付けられることになったのか。切腹までの3年が、いつもと同じ日を繰り返しながら、丁寧に過ぎていく。物事を受け入れるということ、それに合わせてできることをしていくこと、家族と周囲の幸せを願うこと、を知らしめさせる。秋谷の人物の大きさに唸る。
読了日:03月18日 著者:葉室 麟
気にしすぎる自分がラクになる本 (青春新書プレイブックス)気にしすぎる自分がラクになる本 (青春新書プレイブックス)感想
自己啓発。自分を俯瞰し、客観的に見つめる。行動することで、マイナスの思い込みがプラスに蓄積される。真新しい発見は少なかったけど、「境界線」についてもう少し掘り下げたい。ちなみに、やっぱり私もHSP傾向ありでした。あまり共感はうまくないけど。
読了日:03月18日 著者:長沼 睦雄
うさぎパン (ダ・ヴィンチブックス)うさぎパン (ダ・ヴィンチブックス)感想
★★★★。自覚のないお嬢様女子高生と、家庭教師の大学院生(リケジョ)の、それぞれの恋。亡き実母の憑依というファンタジー要素はあれど、友情から恋愛に変化するグラデーションが美しかった。
読了日:03月19日 著者:瀧羽 麻子
聖裔の花嫁 すれ違う恋は政変前夜に (講談社X文庫)聖裔の花嫁 すれ違う恋は政変前夜に (講談社X文庫)感想
★★★。
読了日:03月23日 著者:貴嶋 啓,くまの 柚子
国銅(上) (新潮文庫)国銅(上) (新潮文庫)感想
★★★☆。大仏に用いられる銅を産する長門国。事故死する危険と隣り合わせながら、なにげなく過ぎていく労働生活。美しい里山、仲間との食事の温かみが沁みる。国人の素直さ、吸収の深さが大きい。大仏に流し込まれる銅の、火竜のような美しさに、これまでの労苦が生きる。
読了日:03月25日 著者:帚木 蓬生
国銅(下) (新潮文庫)国銅(下) (新潮文庫)感想
★★★★。水銀中毒、転落死。制作中の危険もそうだけど、そもそも都に来るまで、帰るまでの道中の方が過酷なのでは。国人たちのように、たくさんの人足が関わり、様々な形で命を落としながら出来上がったと思うと、気軽に大仏を見上げられなくなる(当時のまま残っていない部分もあるけど)。それでも国人は全てを受け入れ、恋人を愛して生き抜いた。ただひたすらに向き合うことの大切さを教えてくれた。報われるかどうかより、大切なものがある。
読了日:03月26日 著者:帚木 蓬生
真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)感想
★★★★。パン屋さん、のほっこりしたイメージとは遠い、重いものを持つ人たち。重いものに慣れて流れたまま生きると、平等においしいパンの味が強くなる。真夜中に動かざるをえない人たちが、パンを通してほっこりに近づいてゆく。重たいけど、良いシリーズを読み始めました。
読了日:03月27日 著者:大沼 紀子
人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方 (DOBOOKS)人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方 (DOBOOKS)感想
自己啓発。相手や自分の表情の変化、身体の姿勢の変化に気をとめていなかったことに気づく。普段はワガママと我慢の間のグレーを掴めず、どちらかに偏りがち。でも、いざとなれば牙を向いたり、気をそらしてもいい。逆に相手もそうしてくれたら、平等にバウンダリーを築ける。もともとの人間関係が狭いので、終盤のワークはうまくできなかったけど、相手の不快を理解してうまく距離をとれたらいい。
読了日:03月28日 著者:おのころ 心平
真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)感想
★★★★。1巻でちらりと出てきた、弘基の元カノがまさかの登場。この作品はぶりっこ悪女が多いなとまんまと騙されました。そういうどんでん返しか。弘基の救い方は大変男前だったけど、彼女に気持ちが届いてよかった。登場人物も増えて、シビアさも暖かみも増えてきました。
読了日:03月31日 著者:大沼 紀子

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